山歩き日誌
♪四阿屋山(772m) 2001/3/10 |
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3月…暖かくなり花便りも聞こえてくる頃となった。
ちょうど見頃を迎えている「節分草」を一目見ようと、四阿屋山行きを計画した。
しかしながら、エアリアマップでは「節分草園」がどの辺りなのか確認できない。
四阿屋山とどう絡めてよいものかわからない…さぁ、困った。
困った時のネット仲間頼り…。
あかとんぼさんに助けを求めて、無事にコースを設定することができたのだった。
三峰口9:40発のバスに間に合うように、7:16池袋発の快速急行に乗って一路三峰口へ。
この電車は、秩父鉄道の直通便なので、
乗り換えなしで、三峰口まで行くことができる。
ところが、昨日まで一緒に行く気でいたはずのコドモ達は起きてこない!
「ほらほら、時間だよ。起きないと電車に間に合わないよ!」
何度か、ゆり起こしてみたが、
「う〜ん、眠〜い!今日はやっぱり行かない。留守番してるから…ムニャ、ムニャ…zzz」
昨日、「山で食べるためのおやつを買いに行って来るからお金ちょうだい!」と、
モー娘。のシール入りの「ポッキー」やら、
「よっちゃんの酢漬けイカ」やら、「うまい棒」など
遠足さながら、それぞれ一人300円分のおやつを用意していたというのに。。。
今日は三峰口駅で姉と待ち合わせをしていたので
遅れる訳にも行かず、急遽一人で出発したのだった。
9:30に三峰口に到着し、姉と合流。
臨時便としてバスが2台既に駅に到着しており、順次乗り込んで行く。
先発車の方に乗り込み、10:10節分草園に到着。
300円の入園料を払って、園地に入った。
翌日の11日(日曜日)に『節分草まつり』なる催しがあるらしいが
甘酒よりも混雑を避けたかった私達は、今日を選んだのだった。
咲いてる、咲いてる!
枯草の間から、可憐に白い花がたくさん顔を出している。
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3月も中旬から下旬になると、今度はアズマイチゲが咲き出すらしい。
10:30節分草園を出て、もうひとつの目的、四阿屋山へ向けて歩き出した。
まずは、大堤のつつじ新道登山道入り口まで車道を歩くこと約15分。
そこからは、いきなりの急登で始まり、どんどん高度を上げていく。
早くも1枚脱ぎ、汗をふきふき登る。
急な登りが続くので、アキレス腱が伸びっぱなしだ。
そういえば、ストレッチをするのを忘れて歩き始めたので
ゆっくりアキレス腱をのばすつもりで歩いた。
45分くらいで、山居への分岐に出た。
まっすぐ進むとつつじ新道の鎖場続きの上級者コースだ。
下から覗いてみると、足場が悪そうな急な登りのようだ。
初心者は通行するべからず…しっかり山居方面へ迂回するようにと警告板があった。
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上から二人の女性グループが下りてきたので、上の様子を聞こうかと
「上から降りてきたんですか?」と尋ねてみた。
「途中まで行ってみたんだけど、引き返してきたの。
前に来た時は登った事あるんだけど、今日はやめとくわ。
足場が悪いけど、あなた達は行ってみたら。」と勧められた。
そんな会話をしていたら、後から中高年の団体さんがやってきて、
次から次へとクサリ場を上がっていく。
根性ナシの私達は、「初心者登るべからず…」の案内板に従って
いそいそと、山居への迂回コースを選んだのだった。
この迂回コース道は険しくないのだが、
下りが多いのだ。
汗をふきふき、心臓バクバク言わせてせっかく登ってきた高度が
どんどん下がって行く。。。もったいない。。。
つい先日冷え込んで降った新雪がうっすらと積もっている。
15分ほど歩くと、あっさり山居の休憩舎に着いた。
無料で開放している休憩舎は、郷愁を誘う建物だ。
トイレ休憩も兼ねて、10分ほど休み展望を楽しんだ。
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四阿屋山への道標に従い、少し歩いてたらロウバイ園。
風に乗ってふんわり梅の甘い香りが漂う。
女坂の緩い道と男坂の階段との分岐に立ち、
ヨッシャ!と覚悟を決めて「男坂」を選んだ。
登っては立ち止まりを繰り返して着いた所は「福寿草園地」。
斜面に福寿草の株があちこちに配置されている。
手入れの行き届いた園地だな…と感じた。
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花を愛でた後は、両神神社奥社までもうひと登り。
ここを拠点に団体さんが、交代で空身になって山頂を往復していた。
時計を見ると12:20。
山頂はかなり狭くてランチどころではないらしいので
腹ごしらえしてから、山頂へ行くことにして昼食タイム。
今日は、野菜をあらかじめ刻んで、zip rockしてきた。
焼き豚、ゆで卵付きのラーメンだ。
ただのインスタントラーメンも具沢山の豪華版に早変わりだぞ。
奥社を13:00に出発し、山頂を目指した。
なんか人が多いね…なんて話しながらクサリ場に到着。
クサリ場上部を見ると、人で渋滞している。
ゲゲッ!
「ちょっとそこで待っていてくださーい!」上の方から声が飛んでくる。
声を掛け合いながら、少しずつ行き交っているようだ。
適度に間隔をあけてジリジリと登って行く。
狭くて、急で、滑りやすくて…三拍子そろったウワサ通りの険しいクサリ場だ。
前後に人が詰まっていなければ、もう少しリラックスして通過できるのだろうけど
こういう日もあるさ。
「あー!時間かかるなぁ〜。こんなじゃ、日が暮れちゃうぞ…」と
ブツブツ言いながら一人、二人とごぼう抜きしながら登ってきたおじさんが
すぐ私の後ろまでやってきた。
「お先にどうぞ。」
こういうおじさんは先に行ってもらうに限る。
なんか堰かされているような気になって、落ち着かない。
石を落とさないように。。。慎重に足を進めた。
それでも上から時々小石が落ちてくるので、
足元ばかりではなく、上にも気を配らなければならない。
ん?どこかで見た「近ツリ」のバッチを付けている人が続いて下りてきたぞ。
え?2号車だって?他の旅行会社のバッチを付けている人もいた。
どうりで大渋滞のはずだわね。。。と納得した。
山頂は本当に狭かった。
順番に記念撮影をしたら、また来た道を下りて行く。
下りは登り以上に緊張する。
時には後向きになってクサリにつかまって下りて行く。
クサリ場が終わって、奥社が見えてきたらほっとした。
かれこれ往復に1時間かかってしまった。
でも、混んでいなければ
こういうクサリ場って、結構好きだな。。。
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そういえば小さい子供は、クサリ場ではあまり見かけなかった。
もしかしたら、うちのコドモ達、今日は来なくて正解だったかも…。