山歩き日誌


♪御前山(1405m)

    2001/4/15
 《行 程》
    奥多摩駅=境橋(バス停)…(体験の森)…東屋
    …御前山避難小屋…御前山山頂…惣岳山…
    …奥多摩湖…水根(バス停)=奥多摩駅

     *歩行距離 ?
     *歩行時間 4時間35分 
     *行動時間 5時間50分
     *今日の歩数  35,583歩
     

御前山山頂付近からの富士山

私にとっては未開の山域、奥多摩。
乗り換えが多くて、遠いなぁ…と今まであまり出かける機会がなかった。
でも、花の百名山のひとつと言われている、御前山のカタクリを一目見たくて計画した。
奥多摩フリーパスを購入して、奥多摩駅に着いたのが9:00少し前。
ちょうどカタクリが見頃を迎えているとみえて、登山客も多く
運良く待つことなく、臨時便のバスに乗り込むことが出来た。
境橋のバス停で降りたのは、10名ほど。
それぞれ、思い思いに歩き出した。
林道を20分ほど歩いて、山道に入る。
栃寄沢沿いに、ニリンソウなど見ながら、のんびり歩く。
1時間くらい歩くと、早くもお腹がグー…。
おにぎり1つ頬張って、また歩き出す。
途中、あれ?道が途切れちゃった?…。
と、迷いそうな所が2ケ所ほど。
運良く後から来た人に教えてもらったり、
子供にこっちじゃないの?と気づかされたり。。。
まだまだですな。。。

体験の森「桂」の大木の新芽は赤くてとても綺麗。 登山道の広い範囲に群生しているカタクリ

体験の森の中は道が縦横についているが、御前山の標識に従って直登。
ひたすら登りばかりで、足が重い。
途中アズマイチゲが斜面にいっぱい咲いていた。
「桂」の大木の下に、ベンチがあり一休み。
この桂の木。下から見上げたのでは、わからないのだが
遠くから見ると、新芽が赤く色づいて見え、とても綺麗なのだ。
体験の森を過ぎた辺りに、建てたばかりの綺麗な東屋がある。
その辺りから、カタクリが出現し始めた。
辺り一帯に、また登山道のすぐ足元にも花が咲いている。
柵で囲われた中に咲いているのではなく、
自然な姿で咲いているのには、感激してしまった。
狭い道で、対向者とすれ違う時に
カタクリを踏んでしまわないように、と気を使うほど
本当に足元のそこ、ここにまで、芽を出しているのだ。

ひと登りで「湧水広場」と標識のある、展望の良いところへ出た。
水は何処を見まわしても湧いてはいないけれど、ベンチもありまたひと休み。
向こうに見える稜線は、地図で確かめると、どうも石尾根らしい。
ということは、あれが鷹ノ巣山で、あれが六ツ石山かな。。。

元気を出して、また登り出す。
頂上手前の避難小屋が見えてきた。
たくさんの人が小屋から溢れて休んでいたので、
きれいな小屋だなぁ…とチラリ横目で見ただけで通過した。
今度こそ、頂上だよ!と
ひたすらの登りに飽きたのと、疲れたのとで眉間にシワを寄せているコドモを励ました。
登山者達のにぎやかな声がしてきた時には、思わずニッコリ。
山頂標識の前で、機嫌良く記念撮影。

御前山山頂にて。きっつい登りだったなぁ〜。 今日の相棒、ゆきっち。

今日は、休むたびに1つ、また1つとおにぎりを食べながら歩いたので
山頂では、どっかと腰を下ろしたものの、20分くらい休んで先へ進んだ。
奥多摩湖方面へと向かったとたん、南西方向に
大きな富士山がどっしり姿を現していた。
雪がてかてかと太陽に照らされて、光って見えた。
下りは、所々ロープの張ってある大ブナ尾根の急坂をひたすら下りて行く。
惣岳山を過ぎても尚、カタクリと若々しいバイケイソウがたくさん芽吹いている。
深緑色の奥多摩湖が見えてきた。
ざわざわと藪が音を立てる中を、ひたすら下りる。
からからに乾いた石混じりの急坂を滑らないように下りる。

惣岳山へ向かう道から振り返り、樹間ごしに見る御前山の姿 からからに乾いた登山道脇にバイケイソウが芽吹いている。

樹林の間から見える奥多摩湖が、だいぶ近くに見えるようになってきた。
ゴールは、もうすぐだ。

ミヤマキケマン ハシリドコロ