山歩き日誌

♪尾瀬ヶ原 　《行　程》 【１日目】沼山峠…大江湿原…分岐…(長英新道)…ミノブチ岳 　 　　　 …俎�ｰ(2,346m)…柴安�ｰ(2,356m)…（見晴新道）… 　　　　　…分岐…下田代十字路(見晴)…第二長蔵小屋(宿泊) 　　　　＊歩行距離　12km　　　　＊歩数　27,921歩 　　　　＊歩行時間　7時間45分　　＊行動時間　9時間30分 【２日目】第二長蔵小屋…竜宮十字路…牛首…山ノ鼻… 　　　　　…鳩待峠 　　　 ＊歩行距離　9km　　　　 ＊歩数　27,006歩 　　　 ＊行動時間　4時間20分

夕べは5時からの夕食の後は、
燧ケ岳で出会った花の名前を確かめようと
布団の中で、花の本を眺めていた。
しかしながら、いつのまにか意識は、眠りの世界へと引きずり込まれ
気がついたときには、消灯時間を過ぎていたようで
部屋は真っ暗だった。
次に目覚めた時は、既に外が明るくなっていた５：００だった。

はぁ〜！よく寝た！
食欲も旺盛で、朝からご飯をお代わり。
コドモ達も、たっぷり寝て、スッキリお目覚めだ。
昨日頑張った分、今日はのんびりの行程だ。
小屋を出たのが７：３０。
小屋の前で写真を取ったり、ゆっくり身支度をしてから歩き始めた。
朝早いせいもあるのか、木道を歩く人がとても少ない。
本当に数えるほどだ。
これなら、湿原に咲く花を愛でながら、
写真を撮りながら歩けるな…と嬉しくなった。

いくつかの花を撮った所で、デジカメの電池が切れてしまった。
充電式の電池を使っているのだが、たっぷり充電してきても
ほぼ1日で終わってしまう。
そういえば、雲取山でも同じ目にあったというのに
学習能力のない私。
途中、竜宮小屋で単3のアルカリ電池を・・・と寄ってみたけど
あいにく売切れなり。トホホ。。。
そんな訳で、尾瀬ヶ原後半の画像はありません。
ごめんなさい。

下田代十字路を出発して、見渡す限りの湿原は、
すっかり緑が色濃くなり、初夏の風景が広がっている。
あちらこちらに池塘や浮島を見ながら歩く。
池塘の縁には、茶色いモウセンゴケが生えている。
竜宮十字路で振り返ると、燧ケ岳がまだ大きく見えている。
竜宮城への入り口とも言われている、竜宮カルストは
出口と入口が地中でつながっているらしい。
覗いてみれば、確かに向こうへ続く穴が見える。
黒っぽい魚がたくさん泳いでいた。なんて魚だろう？

尾瀬ヶ原で一番狭まった所、牛首を通る頃、
修学旅行で来ていた小学6年生の集団、
近ツリや、各旅行会社のツアーバッチを付けた団体とすれ違った。
山ノ鼻に着く頃には、だいぶ人も増えてきたようだ。
貸し切り状態の尾瀬ヶ原もこれでおしまい。
正面に至仏山が大きく見えている。
今度は至仏山に登ってみたい。
いや、絶対にまた来る。

今年の３月にゆきっちのピアノの発表会があった時、
ピアノの演奏とは別に、『夏の思い出』を歌った娘。
尾瀬を知らないで、歌っているコドモ達に
一度、この尾瀬を見せてあげたかった。
自分の目で耳で身体で…この尾瀬を感じて欲しかった。

大好きな上高地も、別天地だけど、
この尾瀬もまた、雰囲気こそ違うが、別天地だと思っている。
ずっとこのままの姿で残しておきたい大切な場所である。