山歩き日誌


♪立山・雄山(3003m)、浄土山(2831m)

   2000/8/4〜5(山小屋1泊)
 《行 程》
  第1日目 扇沢=黒部ダム…黒部湖=黒部平=大観峰=室堂…一ノ越山荘(宿泊)
       *歩行距離 約3km  *歩行時間 約1時間30分
  第2日目 一ノ越山荘…雄山・雄山神社(3003m)…一ノ越山荘…浄土山(2831m)…一ノ越山荘…室堂=
       大観峰=黒部平=黒部湖…黒部ダム=扇沢
       *歩行距離 約6km  *歩行時間 約5時間
      (近畿日本ツーリスト ガイド登山)


今回の山歩きはコドモ達の夏休みとはいえ平日の為、
我が家の隊長は仕事で参加できませんでした。
よって、近畿日本ツーリストさんのツアー参加の山旅となりました。
やはり山歩きの好きな私の姉も一緒に行ってきました。

新宿を7時15分にバスで出発しました。
やはり中高年の方が多い中、小学生は我が家のコドモ達だけでした。
扇沢からは立山アルペンルート
まずはトロリーバスで黒部ダムへ。
ちょうど放水していて、周辺には虹が見えました。
(余談ですが、織田裕二くん主演の映画『ホワイトアウト』を観に行きました。
冬の黒部は本当に雪の要塞って感じですね。映画を見た後は、少しひんやりしました。)
黒部湖からケーブルカーで黒部平へ。
黒部平からはロープウェイで大観峰へ。
大観峰からはまた、トロリーバスで室堂へ…といろいろな乗り物に乗れたので
コドモ達は大喜びでした。

黒部ダムの放水 大観峰にもこんなに雪が残っていた。

室堂から一ノ越山荘までの間に、雪渓を4〜5ケ所渡りました。
室堂平を取り囲む山々を見ても、あちらこちらに雪が多く残っているので、
やはり、今年は雪が多かったのでしょう。
歩いている途中、雷鳥に出会う事ができました。
高山植物もたくさん咲いていました。
今回が初めての高山なので、何もかもが初めてづくしです。
ちょっと急登になってきたな…と思ったら、一ノ越山荘に着きました。
すでに、標高2700mあるそうです。すごい!

一ノ越で イワギキョウ

初めての山小屋体験。
こんな高い山の上でご飯を作ってもらえて食べられるなんて贅沢なことだもの
自分の分はモチロン、残さず食べました。
そして、好き嫌いのあるコドモ達の残飯整理までする私は、別名「掃除機」。
姉にも手伝ってもらいましたが、さすが”全て”という訳にいかず
残してしまいました。ごめんなさい。
こんな時我が家の隊長がいればパーフェクトなんだけどな…。
 

室堂平の朝

翌朝は3時半に集合して、雄山へご来光を見に行く事になっていた。
時間通りに起きて、ヘッドランプも用意して、タオルを首に巻いて準備体操。
案内人(講師)の方を先頭に さぁ、出発!
と、歩き出そうとしたその途端、上のコドモが『気持ち悪い…』と吐き気をもよおしてしまったのです。

ピンチ!ピンチ!ピーンチ!!     ピンチ!ピンチ!ピーンチ!

これって、高山病なのかしら…?
個人旅行ならともかく、団体のツアーなので迷惑はかけられません。
すぐさま、最後を歩く添乗員の方に小屋に戻る旨を伝えて
私達親子は引き返しました。(登っている途中でなくてホント良かったです。)
さて、部屋に戻ってみると、
横になって沈んではいるものの、吐き気はどこぞ…。
「あ〜あ、ご来光が見たかったな」なんて下のコドモと一緒になってイヤミのひとつも言いたくなる私は、
なんて大人げがないんでしょう!
まだまだ修行がたりませんね。

一行が帰ってきてから朝食をとって、今度は浄土山へ向かいます。
この頃にはすっかり元気を取り戻した娘も
今度は一緒に出発です。
他の方たちに「よく歩いてエライわね。」なんてほめられたり、励まされたりして
気分もよく登ることができたコドモたちでした。
浄土山山頂からは一ノ越を挟んで向こう側に雄山の頂上がよく見えました。
雲海の向こうには、奥大日岳が見えました。
はるか向こうには白山がうっすら見えました。

浄土山山頂で

ツアー登山の良いところは、案内人(講師)の方が先導してくださるのでまず安心な事。
特に、今回のように隊長(夫)は行けないけど、山には行きたい!なんて時は
やっぱりツアーのお仲間に入れていただくとありがたいです。
でも、ただついて歩くだけではどこをどう歩いているのか把握できませんから
事前に地図やガイドでコースを調べて、頭に入れておく事は言うまでもありませんが。

そうそう、発見した事があります。
2500mを越えた頃からでしょうか、おやつで持っていったえびせんの袋がパンパンに膨らんでたこと。
夜横になった安静状態の時なのに、心臓の鼓動がいつもより少し早いこと。
手先がすごくむくんだこと。(指輪がめりこんでいましたよぉ。)
どれもこれも気圧のせいなんでしょうか。

近ツリの浜ちゃん(添乗員の方がダウンタウンの浜ちゃんにソックリなんです)
お世話になりました。
おかげさまで楽しい山旅になりました。

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