山歩き日誌


♪城峯山(1037m)

    2000/11/26
 《行 程》
    秩父鉄道皆野駅=バス=日野沢山の家…登山道入口…鐘掛城…石間峠…城峯山(1037m)…城峯神社
    …城峯山…石間峠…宇那室バス停…城峯公園=バス=鬼石=バス=JR高崎線新町駅            

     *歩行距離  約11km     *歩行時間 約4時間  *行動時間 約6時間
     


朝が苦手の私だけど、山に行く日は特別。
早朝5:30には、家を出発した。
皆野駅8:45発の町営バスに乗るためには、この時間に出なくては間に合わないのだ。
電車の中で、みるみる夜が明けていくのをぼんやり見た。
朝焼けが赤く染まっている、今日は晴れること間違いなしだ。

乗り継ぎしてやっと、皆野駅に着いたのは8:25。
ここで、姉と合流した。
今日のメンバーは3人。
隊長は仕事、ゆきっちは友達と地域のハイキングに参加している。

予定通り、8:45発のバスに乗り、「日野沢山の家」で降りた。
あれ、登山道どこ?
他に登山者もなく、人も歩いておらずちょっとウロウロ、ロスタイム。
人家を発見したので、道を聞くことができて一安心。
「日野沢山の家」とひとつ手前のバス停「西門平」のちょうど中間あたりが
登山道入口だったようだ。
道標には「城峯山・鐘掛城」と書いてある。

最初はおきまりのコンクリートの急坂。
いきなり心臓をバクバクさせて、登山開始9:40。
今日は、朝の冷え込みも思ったほどでなく、少し歩くと暑いくらいだ。
鐘掛城まではつづら折りになった山道を登った。
鐘掛城までの最後の急登前で、巻き道への分岐があったが
そちらへ足が向きそうになるのをこらえて
鐘掛城への道を選んだ。
ピークに立って見ると、群馬鬼石方面の展望が開けていた。
神流湖(かんなこ)の緑色がとても綺麗だ。

鐘掛城から群馬方面を望む 鐘掛城から城峯山が見えた。

木段を下りて、もうひとつピークを越えると車道も通っている石間峠。
なんだ、車でここまで入れるんだ…とちょっとガッカリした。
20分ほど登ると展望塔のある山頂に着いた。
幾重にも連なる山並みがとっても綺麗で、ホーっとため息をついた。

城峯山山頂の展望塔 シルバニアファミリー現る! 城峯山山頂

ポカポカ暖かい山頂でランチタイム。
そういえば、冬桜を見に城峯山に来たことを思い出した。
私の勘違いのようで、山には冬桜は咲いていなかった。
どうやら、冬桜で有名なのは、山ではなく城峯公園らしい。
せっかく来たのだから…と皆野への下山を止め、城峯公園に抜ける事にする。
昼食の後は、少し下って城峯神社へも寄ってみた。
イロハモミジの綺麗な事と言ったら…。

城峯神社のイロハモミジ

神社には良く管理されているトイレがあった。
やはり、ここも車で入れるようだ…。
何人か見かけた方たちは、たいてい車で来ている。
なんだか、急に疲れが…。

城峯公園までは下る一方ではあるが、道のりは長いので急ぐ事にした。
再び山頂を通り、石間峠まで戻った。
少しの間車道を歩き、「宇那室・登仙橋」という道標にしたがって、また山道に入った。
どんどこ、どんどこ山を下りていく。
山の中を歩いているのは、私達3人だけ。
山頂以来、だ〜れにも出会わない。
途中沢を渡ったり、ほとんど原生林のような道をひたすら歩いた。
あとで城峯公園でもらった観光マップを見てわかったことだが、
この森は、「100年の森」とネーミングされているらしい。
なんと、ロマンティックな名前。
途中、天然の三つ葉が生えているのを見つけた。
触って香りをかいだら、お吸い物に入れる、まさしくあの三つ葉だった。
宇那室のバス停から城峯公園までは車道をあるくこと20分。
ここは、どうやら歩いて行くところではないらしい。
みんな、みんな車で来ている。
駐車場は満車状態で沿道にも車を止めているほどだ。

でも、でも、汗してはるばるやってきた城峯公園、
歩いて、歩いて最後に出会えた冬桜。
紅葉と可憐な花びらをつけた冬桜とが相まって
その美しさはとても風情があった。
春の桜に比べれば地味かもしれないが、
薄紅色の小さな八重の花びらは健気で美しい。
おまけに立派な角を持った鹿が2頭、
私達を出迎えてくれた。

城峯公園の鹿くん。 紅葉と冬桜のコントラスト
モミジと冬桜の美しさ…

小1時間ほどのんびりして
3:45発の鬼石行きのバスに乗り、家路についた。

*****

来週は、鬼石の桜山で晩秋最後の「華」をゆっくり観賞して来ようと思っている。
今度は、車で…。

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