山歩き日誌


官ノ倉山(344m)  

    2001/2/10
 《行 程》
    東武東上線小川町駅…北向不動…石尊山…官ノ倉山
    …天王沼…東武東上線東武竹沢駅  

     *歩行距離 ?
     *歩行時間 3時間30分 
     *行動時間 4時間30分
     


新しい年になってからというもの、週末のたびに雪が降ったり
天気が悪かったりの冴えない休日ばかりだったけど
今日は待望の晴天だ。
事前に立てた計画では、笠山、堂平山縦走のコースを予定していたもの
バスの時刻表をうっかり間違えてしまった。
土曜日は平日扱いになるらしい。
やはり勘違いしてバスを待っていた20名ほどの団体さん達は
タクシーに分乗して目的の山へと向かって行ったようだ。

私達はどうしようか…と地図を広げて
駅から歩いて行ける官ノ倉山に行き先変更をした。
なにせ、2ヶ月半ぶりの山歩きということもあるし
軽アイゼンを持っていないという不安もあったから。

駅を9:00に出発した。
毎年4月にここ小川町を起点、寄居を終点として
『七峰縦走ハイキング』というのがあるそうだ。
官ノ倉山〜笠山〜堂平山〜剣ケ峰〜大霧山〜皇鈴山〜の
七峰42.195km(フルマラソンと同じ距離ですね)を歩くというものだ。
もちろん完歩しても良いし、途中で下山しても良し。
各自のレベルに応じてコースを選べるようになっている。
今年は4月22日に行われるようで2月に入ってから参加者を募集している。
挑戦してみたいような気もするのだが・・・。
ともかく毎年恒例のハイキングを設定しているおかげで
このコースはどこもわかりやすい道標が整備されていて
まず迷わないで歩けるから安心だ。

八幡神社を通り、里を通り、やっと山道が出てくると北向不動だ。
ここに登山届の箱があり、トイレもある。
山頂にはトイレがないので、ここで済ませると安心だが
電気もなくて、暗〜いトイレだ。
北向不動を過ぎ、ゆるい坂をのんびり登って行く。
アスファルトの都会じゃ最近は見かけなくなったけど
高さ5cmはあろうかと思われる巨大な「霜柱」を見つけた。
すかさずザクザク踏んで靴をどろどろにしているゆりっちだった。

山道に入る手前の里道 緩やかな登りが心地良い。

木の根の張り出した坂道を登り詰めて行くと
急斜面になり、一応鎖などがついているが
鎖に頼らずとも充分に登れる。
急斜面を過ぎ少し歩くと、もう石尊山山頂だ。
眺めもよくちょうどベンチも空いていたので
ちょっと早いお昼ごはんだ。
持ってきたアルミ鍋のてんぷらうどんを温めて食べた。
小1時間お昼休憩をしていたが
脱いだ上着を再び着ることもなく、温かな山頂だった。
ここから10分弱で、官ノ倉山山頂だ。

官ノ倉山山頂付近より笠山方面を望む

官ノ倉山山頂はずいぶん木を伐採したようで、
何年か前に来た時より数段見晴らしがよくなったようだ。
向こうに今日登ろうと思っていた笠山・堂平山の稜線が見えた。
うーん、今度は必ず登ってみよう!と決意を新たにしたのだった。

さて、後は東武竹沢駅を目指して下山だ。
まだまだ時間はたっぷりあるからのんびり下りようか。
山頂からすぐは急な露岩まじりの坂だが、あとは緩い坂道だ。
ベンチのある官ノ倉峠の分岐を右に、東武竹沢駅方面へ向かう。
だらだらと坂を下りて行くと、天王沼に出る。
ここで山道はおしまい。
あとは里の中をひたすら歩くのだが、
天王沼を過ぎたあたりはまだこんなに雪が残っていた。

まだこんなに雪が残っているところも。

里道を鼻歌まじりで歩いていたら、
見つけた、見つけた!フクジュソウだ。
民家の道ぞいにポコポコ咲いていた。
あっちにも、こっちにも。
沿道の民家の方が、大切に手入れされているのだろう。
ここは温かいからか、次から次へ芽を出しているようだ。
オオイヌノフグリももうたくさん花をつけている。
ひっそりと近づいてくる春の気配が感じられるような午後だった。

フクジュソウ