山歩き日誌
♪笠山(837m)・堂平山(876m) 2001/3/25 |
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毎度おなじみになった、小川町駅発8:50発のバスに乗り、皆谷(かいや)で下車。
駅前のバス停には、行列を成していた団体さんだったけど、
皆谷で降りたのは、私達ふたりだけ。
なんだか今日は、静かな山歩きの気配。
バス停を降りて、きょろきょろするが、登り口がわからない。。
丁度バス停からすぐ上がったところで、話をしているふたりのおじさんを発見。
登山道入口を尋ねてみると、
「もう少し先を左に入るんだけど、このままウチの庭先を通っても行けるから、
通って行っていいよ。」
なんと親切なおじさん。
「ありがとうございます!」とペコリ。
ご厚意に甘えて、通させていただいた。
林道を少し行くと、斜面にたくさんのフキノトウを見つけた。
うわー!すごーい!
思わず駆け寄って、写真を撮ろうとガサゴソしていると
後ろから、「採っちゃダメだよー!」と、声が飛んできた。
「ハーイ!写真だけ撮らせて下さいね!」と
カメラを振り上げて、不審者ではないことをアピールする私達であった。
大きなカゴを下げて、山に入って行くそのおじさんと途中で会い、
せっかく芽を出したフキノトウを、いつのまにか持って行かれるものだから
フキが育たなくて、困っていると言う話を聞いた。
疑っちゃったお詫びに…と、
カタクリの咲いている場所をこっそり(?)教えてくれた。
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林道をショートカットしたり、民家の犬に吠えられたりしながら、
笠山への取付きを目指した。
山が梅や桃のピンク、それに黄色い花をつけた木(ミモザ?)に彩られ
きれいな景色にウットリしながら歩いたので
さほど林道歩きも苦にならない。
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萩平の集落を抜けると、笠山への取付き。
教えてもらった通り、この辺りにカタクリが咲いていた。
まだ、ひとつ、ふたつ・・・と数えるほどしか花は咲いていないが
回りを見ると、斑模様のカタクリの葉っぱが あちこちにニュッと出ている。
もう少し、時期をずらしたら、この辺は紫に彩られるかもしれない。
大霧山を向こうに見ながら、徐々に高度を上げていく。
堂平山への分岐を右に見て、まずはこの先の笠山山頂へ。
実は、ここは西峰で、この先わずかに登ると笠山神社の建つ東峰がある。
今日一番の急登を終えた安堵感から、小腹が空き
軽食とおしゃべりに花を咲かせていたら、
すっかり、東峰へ行くのを忘れてしまった。
気がついたときには、堂平山への分岐へ戻り、
ガラガラとした急坂を一気に下りた後だった。
まっ、いっか。
いつか再び訪れた時の宿題にまわしてしまおう。
笠山峠、そしてすぐの七重峠の林道を横切り、堂平山へは1時間。
堂平山山頂は、芝生の広場に東京天文台観測所のドームが建っている。
あれ?そういえば山頂標識が見当たらなかったな。
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ここから少し林道を歩くと、剣ケ峰へ登り詰める木の階段を見上げる。
ふーっ!ため息をひとつついて、淡々と登る。
剣ケ峰は大きなアンテナが立つ通過点のようなところだ。
休むことなく、西へ延びる尾根を下って行く。
下りた先は、白石峠の林道だ。
林道を渡った向こうには、気が遠くなる程の木段が「おいで、おいで」をして待っている。
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このまま白石車庫(バス停)まで下りると1時間。
定峰峠経由で白石車庫へ下りると、1時間半。
時間はまだ、13:15なので、定峰峠経由で下山することにした。
ゆっくり、ゆっくり木段を登りつめ、尾根上に再び出る。
向こうに芦ヶ久保丸山の電波塔が良く見えている。
向こうからこっちを見ると、どんな感じなんだろう。。。
よし、今度は芦ヶ久保丸山へ登ろう!
次の山歩き候補地が、決まったような気がした。
もくもくと定峰峠を目指して歩く。
最後に立派な手摺付きの木段を下りたら、定峰峠だ。
大霧山に登った時に来た、ここ定峰峠は、記憶に新しい。
また、得意のネギ味噌せんべいをお土産に
2度目となる白石車庫までの道を、のんびり歩いて今日の山歩きを終えた。